八王子市は2025年10月30日、商業施設内で盗撮行為を行い現行犯逮捕された男性職員に対し、地方公務員法に基づく懲戒処分として停職6ヶ月の処分を下したと発表しました。
この職員は処分と同日付で依願退職しており、市は市民の信頼回復に向けた組織全体の綱紀粛正と指導の徹底を図るとしています。
八王子市職員の盗撮容疑の事件経緯
八王子市職員が起こした事件は2025年7月4日金曜日の午後1時30分頃に、市内の商業施設内で発生しました。
被処分者である男性主任職員は、商業施設の階段において、自身のスマートフォンに搭載されたカメラ機能を使用し、女性の臀部を後ろから動画で撮影しました。
この行為により、職員は性的姿態等撮影罪の疑いなどで現行犯逮捕されています。
さらに、市による事実確認および捜査の結果、被処分者は現行犯逮捕された2025年7月の事案に加え、同年6月にも同様の盗撮行為を行っていたことが明らかになりました。
八王子市職員に停職6月の懲戒処分
本件に関する処分は、2025年10月30日付で八王子市長によって正式に行われました。

07.10.30 職員の懲戒処分について(八王子市公式ホームページ)
決定された処分内容は、停職6月という重い懲戒処分でした。
処分を受けた被処分者は、当時34歳の男性主任職員であり、この職員は懲戒処分が下された同日付で依願退職しています。
八王子市は、職員が公務員としての立場と信用を著しく失墜させる行為を行ったことを極めて重大な事案と受け止め、今回の厳正な処分に至ったと説明しています。
今回の事案は地方公務員法に基づく懲戒処分であり、公務員の規律違反として広く公表されました。
公務員による度重なる犯罪行為は、市民生活における安全を脅かすものであり、地方公務員としての社会的地位に対する信頼を根底から揺るがす結果となっています。
市は、市民からの信頼を裏切った行為に対し、組織として責任を負い、信頼回復に向けた取り組みを推進する必要があります。
処分理由となった法令違反行為
今回の懲戒処分は、複数の法令および条例に違反した、またはその疑いがある行為に基づいています。
主な理由として、まず「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律」第2条第1項第1号(性的姿態等撮影)に該当する疑いが挙げられました。
次に、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」第5条第1項第2号(粗暴行為の禁止)に違反する疑いも処分理由に含まれています。
公務員の義務違反としては、地方公務員法第32条(法令等及び上司の職務上の命令に従う義務)違反、および地方公務員法第33条(信用失墜行為の禁止)違反が適用されました。
公務員として法令を遵守し、職務上の義務を果たすべき立場にある者が、これらの重大な違反行為を行ったことは、懲戒処分の必要性を裏付けるものと判断されました。
市の信用回復に向けた総務部長コメント
八王子市総務部長は、今回の事案について「本市の信用を著しく傷つけることとなり、大変申し訳なく、深くお詫び申しあげます」とのコメントを公表しました。
八王子市は市民の信頼を損なったことに対し、深く謝罪の意を表しています。
この事態を受けて、市は、職員一人ひとりが公務員であることの自覚を改めて持ち、市民の皆様の信頼を決して損なうことのないよう、職員全体に対する指導を徹底していく方針を表明しています。
問合せ窓口は総務部職員課長が担当しており、市は事案に対する責任と指導体制の強化に努めています。
まとめ
八王子市は2025年10月30日、商業施設内での盗撮行為で現行犯逮捕された主任職員に対し、停職6月の懲戒処分を行いました。
八王子市職員による事件は2025年7月4日に発生しましたが、同年6月にも同様の行為を行っていたことが明らかになっています。
市の調査や警察の捜査によって性的姿態等撮影罪の疑いや地方公務員法違反などが認められ、懲戒処分と同日付で依願退職しました。
八王子市では市役所職員の爆破予告や教員の万引きなど不祥事が多く発生しているため、再発防止に努めてもらいたいです。


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