八王子市は2025年11月13日、初宿和夫市長が狩猟免許の取得に向けて事前講習会に申し込んだことを発表しました。
2026年2月21日に東京都狩猟会が主催する初心者狩猟免許事前講習会に参加されます。
この取り組みは、今年に高尾山周辺で熊らしき動物の目撃情報が寄せられている状況を受け、喫緊の課題である獣害対策を強化する目的で行われるようです。
八王子市長が狩猟免許取得に乗り出す背景
八王子市では、都心にありながら豊かな自然を有する高尾山周辺などで、近年、熊らしき動物の目撃情報が市に寄せられています。
これに伴い、市民や観光客の安全を確保するための獣害対策が喫緊の課題となっていました。
こうした状況を受け、八王子市の初宿和夫市長は、自らが率先して対策に取り組む姿勢を示すため、狩猟免許の取得を決意しました。

市長は自身の自衛隊での勤務経験を活かせると考えており、専門的な知識と技術を習得することで、緊急時の対応能力を向上させる狙いがあります。
今回の申し込みは、市民をはじめとする来訪者が安心して市内で過ごせる環境を整備し、万が一の事態に備えて万全の体制を構築する取り組みの一環として位置づけられています。
初宿和夫市長が取得を目指す狩猟免許4種類
今回、初宿和夫市長が取得を目指すのは「網猟免許」「わな猟免許」「第一種銃猟免許」「第二種銃猟免許」の4種類全ての免許です。
これにより、多様な状況に応じた鳥獣の捕獲が可能となります。
「網猟免許」は、むそう網や、はり網といった網を使用して捕獲を行うための免許です。
「わな猟免許」は、くくりわなや、はこわななど、罠を仕掛けて捕獲する方法に関するものです。
さらに、「第一種銃猟免許」は装薬銃や空気銃といった銃器を使用できる免許であり、「第二種銃猟免許」は空気銃のみの使用が許可される免許です。
これらの免許を全て取得することで、対象となる動物や現場の状況に応じて、最も適切で安全な方法を選択できるようになり、より効果的な獣害対策の実施が期待されます。
初心者狩猟免許事前講習会概要
- イベント名: 公益社団法人 東京都狩猟会「初心者狩猟免許事前講習会」
- 日時: 2026年2月21日(土)
- 場所: ルミエール府中 (市民会館) 府中市府中町2-24
- 概要: 網猟・わな猟・第一種及び第二種銃猟免許の取得に向けた講習会。
今後のスケジュールと市の展望
初宿和夫市長は、まず2026年2月21日に開催される「初心者狩猟免許事前講習会」を受講する予定です。
この講習会で狩猟に関する基本的な知識や法令、安全管理について学びます。
狩猟免許を取得するための東京都が実施する免許試験については、2025年度の事前申請申込が既に終了しています。
そのため、市では来年度の申込受付が開始され次第、速やかに受験手続きを行う方針です。
無事に免許を取得した後は、市長自らが獣害対策の現場において専門的な知見を持つことになります。
市は、市長のリーダーシップのもと、市民や来訪者が安心して安全に過ごせる環境整備に一層尽力するとともに、緊急発生時における迅速かつ的確な対応体制の構築に万全を期していくとしています。
まとめ
八王子市は、初宿市長が獣害対策の一環として狩猟免許の取得を目指すことを発表しました。
背景には、高尾山周辺で相次ぐ熊らしき動物の目撃情報があり、安全対策が急務となっています。
市長は2026年2月の事前講習会に参加し、来年度の狩猟免許試験を受験する予定です。
この取り組みを通じて、市は市民と来訪者の安全確保を図り、緊急時の対応力強化を目指すとのことです。



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