イトーヨーカドーはアパレルとしてFOUND GOOD(ファウンドグッド)を展開していたアダストリアとの契約を2026年2月をもって満了すると報じられました。
イトーヨーカドーは元々自社展開していたアパレルを外部化するためにアダストリアと協業しましたが、わずか1年で契約が終了することになりました。
イトーヨーカドー南大沢店でも2024年のリニューアルでFOUND GOODの売り場が展開されましたが、撤退することになりそうです。
イトーヨーカドーとアダストリアが契約満了に
日経新聞などでイトーヨーカドーとアパレル部門で協業していたアダストリアとの契約を2026年2月で終了すると報じられました。
イトーヨーカ堂、アダストリアからの衣料品調達打ち切り 食品に集中
イトーヨーカドーは元々アパレル・ファッションを自社開発していましたが、構造改革に伴って衣料部門から撤退し、外部化としてアダストリアと提携しました。
アダストリアはGLOBAL WORK、niko and …などの有名ブランドを数多く展開しており、そのノウハウを活かしてイトーヨーカドー向けアパレルブランドの開発していました。
しかし、イトーヨーカドーとアダストリアとの協業はわずか2年たらずでの協業が終了になりました。
アダストリアはFOUND GOODを展開
アダストリアはイトーヨーカドーの衣料品売り場で展開するために、アパレルブランド「FOUND GOOD(ファウンドグッド)」をプロデュースしました。
実用的でありながら暮らしに嬉しいちょっとした発見がある。
その発見が、日々の暮らしを今までより、ちょっぴり楽しくする。
素敵な体験と新しい発見が、ここにはいつもある、必ず見つかる。
というブランドメッセージがFOUND GOODには込められています。
契約終了の理由は経営体制の変化
2024年に始まったイトーヨーカドーのFOUND GOODですが、2年足らずの撤退に至った理由として、経営体制の変化がニュースなどで挙げられています。
当初はセブン&アイ・ホールディングスとしてイトーヨーカドーを運営していましたが、アメリカのファンドであるベインキャピタルに売却されました。
セブン&アイからベインキャピタル傘下に変わったことで経営方針の変更により、イトーヨーカドーはアダストリアとの契約を終了に至ったとのことです。
FOUND GOODの売上低迷も
ただイトーヨーカドーとアダストリアの契約終了は、経営体制の変化によるものだけでなく、FOUND GOODの売上も振るわなかった可能性もあります。
イトーヨーカドー南大沢店を訪ねていても、FOUND GOODがある衣料品売り場は盛況だったとは言い難い状態でした。
季節の変わり目には大規模なセールが開催され、売れ残りの在庫も多数抱えていました。
そうした点でFOUND GOOD自体が不調ゆえに、経営体制の変化で早期の契約終了に至ったと推測されます。
FOUND GOOD跡地は別テナント導入予定
なお、イトーヨーカドーとアダストリアの契約終了を報じたニュースによると、2026年2月に満了後のFOUND GOOD跡地には別テナントが導入予定とのことです。
そのため、引き続きアパレル・ファッションについては外部化を継続する方針のようです。
まだ次のテナントが発表されていないため、今後テナント募集等が行われることが見込まれます。
イトーヨーカドー南大沢店の売り場も大きく変化
イトーヨーカドー南大沢店ではFOUND GOODの売り場は3階にあります。
3階のフロア全体がFOUND GOODではないものの、1/4〜1/3 ほど占めています。
アダストリアとの2026年2月の契約満了後は、南大沢店からもFOUND GOODが撤退することになります。
そのため、再び3階エリアの改装が行われる見込みです。
FOUND GOODの売り場面積は大きく、閉鎖されていると閑散と感じてしまうので、ぜひ次のテナントが決まって欲しいです。
まとめ
今回、イトーヨーカドーがアパレル部門で提携していたアダストリアと2026年2月に契約終了し、FOUND GOOD(ファウンドグッド)のブランドを撤退することを紹介しました。
セブン&アイ・ホールディングスがイトーヨーカドーをアメリカの投資ファンドに売却し、経営体制の変化によって、2年足らずでのFOUND GOODの撤退に至りました。
イトーヨーカドー南大沢店でも3階フロアの多くをFOUND GOODが占めていましたので、撤退後の売り場がなくなってしまうので寂しくなります。
アダストリアとの契約終了後も引き続き外部化は継続し、別テナントが導入される予定とのことです。
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