京王電鉄バスグループの京王バスは2026年8月17日(月)、路線バス全車両でクレジットカードのタッチ決済「クレカ乗車」を2026年11月末までに導入完了すると発表しました。
南大沢駅発着の路線を担当する南大沢営業所の車両も対象に含まれています。
さらに2027年度には運賃の完全キャッシュレスとし、現金の取り扱いを終了する方針も示されました。
南大沢営業所を含む362台に2026年11月末までクレカ乗車導入
京王電鉄バス株式会社が2026年8月17日(月)に公表したニュースリリースによると、クレジットカードのタッチ決済で乗車できる「クレカ乗車」サービスが、路線バス全車両に導入されることになりました。

南大沢営業所は、府中営業所(小金井支所含む)・小金井営業所・多摩営業所・高尾営業所・八王子営業所とともに、2026年11月末までの導入完了が予定されているグループに含まれています。

この6営業所の車両は合計362台(2026年7月末現在、一部コミュニティバスを除く)とのことです。
営業所ごとの内訳や、南大沢営業所での具体的な導入開始日については、リリース内では触れられていません。
南大沢駅のバスターミナルから発着する京王バスの各路線も、11月末までに順次タッチ決済に対応していくことになりそうです。
京王バスの路線バス628両が完全キャッシュレス化の対象
今回の取り組みは、国土交通省が推進する「完全キャッシュレスバス」の実現に向けたもので、対象となるのは路線バス全車両628両(一部コミュニティバスを除く、2026年7月末現在)です。

すでに中野営業所・永福町営業所・調布営業所・桜ヶ丘営業所の車両合計266台では導入が完了しています。
京王バスがこれまで進めてきた経緯としては、2025年1月に国土交通省の完全キャッシュレスバス実証運行へ参画し、同年3月に調布営業所の車両で「クレカ乗車」を初導入したことが挙げられています。

2026年3月には中野・永福町・桜ヶ丘の各営業所へ拡大し、2026年9月には実証運行エリアを中野・永福町・調布・桜ヶ丘の4営業所に広げるとしています。
その最終段階として、南大沢営業所を含む残りの営業所への導入が2026年11月末に完了する流れです。
南大沢駅発着路線で使える支払い方法と対応カードブランド
完全キャッシュレス化後の運賃の支払い方法として、リリースでは交通系ICカード、クレジットカードなどによるタッチ決済、東京都シルバーパス、定期券、その他(一日乗車券や企画乗車券、デジタルチケット)が挙げられています。

現金の取り扱いはなくなるため、交通系ICカードを利用する場合は鉄道駅やコンビニでの事前チャージ、モバイル端末での利用が呼びかけられています。
鉄道の改札機にタッチするだけで自動的にチャージされるPASMOの「オートチャージサービス」も案内されており、南大沢駅で京王線を使う方であれば併用しやすい仕組みです。
「クレカ乗車」で利用できる決済ブランドは、Visa(ビザ)、Mastercard(マスターカード)、JCB(ジェーシービー)、American Express(アメリカン・エキスプレス)、Diners Club(ダイナースクラブ)、Discover(ディスカバー)、銀聯(ぎんれん)の7種類です。
タッチ決済対応のクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードのほか、これらを設定したスマートフォンなどを、運賃機に新設される専用端末にタッチして乗車する形となります。
2027年度に運賃収受の現金取り扱いを終了する方針
京王電鉄バスと京王バスは、2027年度に運賃収受における現金取り扱いを終了することを目指しています。

リリースに掲載された図では、2025年度が「お客様周知期間」、2026年度が「全営業所にて順次実証開始」、2027年度以降が「運賃収受における現金取扱の終了」と段階的に整理されていました。
目的としては、スムーズな乗り降りによる遅延の減少と定時運行の維持、小銭の用意やICカードの残高不足といった支払い時のストレス解消が挙げられています。
加えて、運賃機に関わる業務を減らすことで運転士の負担軽減や経営の効率化につながり、限られた人手の中で地域の路線を維持していくための取り組みだと説明されています。
南大沢周辺でも路線バスは通学や通院の生活路線として使われているため、現金しか持たずに乗車する機会がある方は、今のうちから支払い手段を確認しておくとよさそうです。
運賃機の現金投入口には蓋、車内では終了予定の告知も
周知策として、2025年10月には路線バス運賃機の現金投入口に開閉式の蓋が設置されています。
リリースに掲載された運賃機の写真では、現金投入口の蓋に「現金 終了予定」と記された赤いステッカーが貼られ、その隣に「タッチ決済」と書かれた専用端末が設置されている様子が確認できます。
同時期には、路線バスのキャッシュレス化に関する京王バスの特設サイトも開設されました。

京王バスは国土交通省が主催する「完全キャッシュレスバス推進協議会」にも参画しており、導入にあたっては国の補助金の活用も予定されているとのことです。
タッチ決済の利用履歴はQ-moveサイトで確認可能
「クレカ乗車」は、三井住友カードが提供する公共交通向けソリューション「stera transit(ステラトランジット)」を活用したサービスです。
利用履歴については、QUADRAC(クアドラック)が運営するQ-move(キュームーブ)のサイトにアクセスし、マイページの会員登録を済ませることで確認できると案内されています。

リリース内の画面イメージでは、乗車日や乗車人数、普通運賃、請求金額などが一覧で表示される仕様となっていました。
なお「クレカ乗車」サービスは、一部のコミュニティバスでは利用できないとされています。
まとめ
今回、京王バスの南大沢営業所を含む362台の路線バスに、クレジットカードのタッチ決済「クレカ乗車」が2026年11月末までに導入されることを紹介しました。
路線バス全車両628両が対象で、すでに中野・永福町・調布・桜ヶ丘の266台では導入が完了しています。
2027年度には運賃収受での現金取り扱いが終了する方針が示され、支払いは交通系ICカードやタッチ決済、定期券などに移行していきます。
南大沢駅からバスを利用する機会がある方は、交通系ICカードの残高やタッチ決済対応カードの有無を確認しておきましょう。
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